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FIBAアジアカップ2021予選[第2戦]日本57-66中国:「ディフェンスから入る意識が最優先にあった」金丸晃輔選手

2021年6月16日

 昨年2月、チャイニーズ・タイペイに96-57で勝利して以来となる「FIBAアジアカップ2021 予選(以下アジアカップ予選)」 が再開。AKATSUKI FIVE 男子日本代表(FIBAランキング42位)は、同29位の中国を相手に行われたグループBの第2戦。シュート成功率33.9%(21/62本)と精彩を欠き、高さある中国にリバウンドを奪われ、なかなかリズムをつかめない苦しい展開となります。中国に最大22点引き離された日本でしたが、ともに12点を挙げた#6 比江島慎選手と#14 金丸晃輔選手の活躍で7点差まで追い上げます。しかし最後は、日本代表デビューを果たしたギャビン・エドワーズ選手のファウルアウトも響き、57-66で敗れました。

 予選グループBの上位2チームに、8月17日よりインドネシアで開幕する「FIBAアジアカップ 2021」への出場権が与えられます。その後、A〜Fの各3位チームによる最終予選が行われ、6チーム中4チームが本戦へ出場し、全16チームで争われます。コロナ禍ゆえにマレーシアは棄権し、中国にとってはこれが初戦でした。3位以上はすでに確定していますが、チャイニーズ・タイペイを含めた3チームの総試合数が揃わない中での争いとなります。混戦になると得失点差も関係するため、最後まであきらめずに9点差まで追い上げたのは好材料でした。

 フリオ・ラマスヘッドコーチは試合を振り返り、「ピック&ロールに対する相手のディフェンスに対応できなかったこと、リバウンドを多く取られてしまったこと(日本31本:中国42本)」を敗因に挙げます。試合前に警戒していたキープレーヤーは#1Qian Wu選手(4点)、#4Jiwei Zhao選手(6点)、#10Peng Zhou選手の3人。Zhou選手には16点を取られましたが、他の2人は抑えることができたチームディフェンスをラマスヘッドコーチは評価します。

 金丸選手と比江島選手はいずれもベンチスタートでした。なかなかシュートが決まらない立ち上がりに対しても、「ディフェンスから入る意識が最優先にありました」と言うのは金丸選手です。ディフェンスを成功させ、「リバウンドから速い展開でボールが来たら、シュートを打つことは決めていました」と迷いなく放った最初の3ポイントシュートを決めます。比江島選手は、「ペイントエリア内にタッチすることがオフェンスの基本としてあります。ベンチで見ていて、外でしかボールがまわっていなかったので、なんとかゴール下付近に侵入して行こうと思っていました」。積極的に攻めたことで、少しずつ流れが変わっていきます。

 終盤に猛追する場面では、二人ともコートに立っていました。「ペイントタッチが増えたことで、キックアウトからノーマークで打てるシーンが多かったです」という金丸選手の3ポイントシュートも冴え、積極的に仕掛けたことでようやく日本に良い流れを呼び寄せます。残り4分12秒、比江島選手が3ポイントシュートを決め、51-58。7点差まで追い上げた要因として、「激しいディフェンスから速い展開に持っていったことで、良い流れの中で得点を取れました」と比江島選手は話しており、敗れはしましたが手応えも感じています。

 すでに気持ちを切り替え、この試合の反省点を修正し、続く試合での勝利を目指します。次戦は、すでに1勝を挙げているチャイニーズ・タイペイと6月18日 (金) 15:30より対戦します。

■グループB 戦績(6月16日現在)
1位:日本(1勝1敗)
2位:チャイニーズ・タイペイ(1勝1敗)
3位:中国(1勝)
4位:マレーシア(0勝1敗)

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